
アイアンホースな「相棒」と
ちょっとどうかしてるヴォリュームの唐揚げを頂戴し、
年々揚げ物の消化能力の減少に悩む胃をさすりつつ、

さて、
今回ふたつめの目的を果たしに、都心に戻りましょう!
「道の駅したら」での休憩をちょっと長めに取ったので、
「相棒」のココロ(主に生身)をダイレクトアタックする、
ゆさゆさガタガタ生き物感による疲労も、だいぶ回復。
国道420号線で足助の町を抜けて、
猿投グリーンロードから高速にのっちゃいましょう。

まだ時間が早いからか、
山の方へ向かう人たちはぼちぼちいるものの、
帰りのほうへ、名古屋に向かって走るクルマやバイクは少ない。
いいねぇ〜。
空いてるとさぁ、後ろを気にしなくてもいいし!
チンタラ走っても、
さらにチンタラ走って景色に見惚れていても、
誰にもご迷惑をお掛けせずにすむ!!
平和だなぁ〜・・・
そしてホントは、
この平和動画を撮ってたハズなのになぁ〜・・・
こんちくしょう(笑)・・・
こんな平和で楽しいドライブは、あっという間。
足助の町に入ると、何か賑わってる。
足助八幡宮の前を通ると、
「パァーン!!!」
なにごと!?
どうやらお祭りやってるんだね。
鉄砲打ってる!!!
火縄銃?
昔っぽい格好した人が、
的に向かって火縄銃?をぶっ放してる!
これも動画にできたらよかったんだけど、
なんだか聞いたことがない、いい音。
どうでもいいけど、
「火縄銃」と
「Without you」って、
似てるよね(強要)?
気になるし寄ってみようかとも思ったけれど、
絶対混雑しそうなので、今日はパス。
次の目的地は、緩い約束時間があるので、
その時間からあまり外れたくないしね。
ちょっと後ろ髪引かれながら、名古屋を目指す。
平和なグリーンロード。
平和な名古屋高速。
下道に降りると、10月なのに灼熱。
ボクは過保護なので、
バイクもクルマも、できるだけ灼熱のもとで走らせたくない。
なぜなら、ちょっと観察すればスグわかるけど、
エンジンまわりには、樹脂やゴム製品がいっぱい。
もちろん、ある程度の耐熱性を持つ材料を使ってるけど、
それでも高熱に長い時間晒されれば、
部品の寿命はそれだけ縮むのは間違いない。
特に所有するバイクは、全員空冷エンジン。
エンジンの熱をさますのは、走行風まかせ。
停車してる時間が長いほど、ヤバンス。
「相棒」は、この25年間、
レッカーされるような故障とか不具合は、
覚えている限り2回くらいかな?
ビューエルは壊れる!!部品も落ちる!!
そんな情報が散見されるし、たぶんそれはホントのことなんだけど、
市街地をほとんど走らないような使い方をしてると、
これまでの歴代の愛車たちもそうだけど、寿命は長くなると思う。
あと、振動が一定だからか、
そもそもエンジンをぶん回すことが少ないからか、
部品が落ちる、ということがほんとにない。
だからウチの「相棒」は、よく壊れるという印象がない。
あー、ハーレーエンジン丈夫いいなぁ!最高!!
というのが、ボクの思うところなのです。
で、市街地。
暑いし熱いし信号も多いし、
なにより全然楽しくない。
ちゃっちゃと通り過ぎて、目的地へ!
高速降りてから、そんなに遠くないのが救い。
さてさて、到着しましたよ!
「ハーレーダビッドソン中川」
今日は試乗の予約をしておいたのですよ。
このお店で、いっちばん重い試乗車をお願いして。
お店キレイ!
展示してるハーレーはみんなかっこいい!(写真忘れた)
店員さんはみんなフレンドリー!!
ところで、なぜ予約してまで試乗に来たかというと・・・
次の愛車候補はどんなもんか、知りたくてたまらなかったから。
数年前・・・
たぶん、2018年。
ツーリング先の道の駅で、
たまたまハーレーディーラーが試乗会を開催してて、
ビッグツイン(でっかいほうのハーレーのこと)未経験のボクは、
これは天佑!とばかりに、試乗トラーイ!
このときの試乗車は、FXDR114という尖ったヤツ。
車重からくるドッシリ感と、
2リッター近い空冷エンジンのバカみたいなトルク感。
スロットルをワイドオープンすれば、おかしな加速。
なにより・・・
フォワードコントロール、という、
足を前に投げ出した、お行儀の悪い乗車姿勢が、
考えていたよりも遥かにおおらかで、気持ちが明るくなる。
「相棒」に乗ってるとき、わりとしょっちゅう思ってたのが、
「もう少しラクに空を見上げられたらいいのに・・・」
空、見上げるの大好き。
青いし、広いし、
心が世界に開かれていくような感覚。
これがいい。
前を向く気持ちになるし、くだらないことはどうでもよくなる。
それが、
フォワードコントロールのライディングポジションだと・・・
いつも空が大きく視界に入る!!
細かいことはどうでもよくなる!!
おおらかな気持ちになれる!!
これはいいなぁ!
この姿勢なら、チンタラ長距離、絶対楽しいに違いない!!
300kgの車重は、
シートも低いし重心も低いから全く気にならず、
Uターンも楽勝。
この姿勢のバイクはほしい!!いずれ!!!!
と強く心に決めたあのときから数年・・・
この2年くらいで、
いよいよクルーザースタイルへの想いが高まり・・・
内燃機関の終焉の予感と、
自分の年齢のこともあり・・・
最後の愛車を強く意識し始めた。
なにせ一度付き合い始めたら、まず別れない。
だって惚れて惚れて惚れまくって付き合うんだから。
「相棒」と25年。
「レディ(モトグッツィ)」とも12年。
自分の性格はちゃんと把握してるつもり。
多分新しい愛車を迎えるとしたら、また20年。
それだけ経てば、
バイクに乗るのが難しくなっていく年齢のはず。
だから、どんなもんなのかちゃんと知っておきたい。
いろんな車種があるけれど・・・
絶対なのは空冷、そして2気筒。
理想は、エンジン2000回転ぐらいで時速100キロ。
エンジンのパルスが遅い方が、ボクの生体リズムに合ってる。
どんなバイクに乗っても、どんな排気量でも、
気づけば3000回転前後までで走ろうとするから。
それ以上だと、どうにも気忙しくて長くキープできない。
落ち着いてずーっと走ってられるのが、それくらい。
そういうちょっと変わった好みに恐らく合致するのが、
「ハーレーダビッドソン」
その中でもツーリングモデルという、超重量級に試乗して、
そいつが問題なければ、どんな車種でも大丈夫でしょ!
そんな安直さで、試乗を申し込み。
用意していただいたのが・・・

「FLTRX ロードグライド」
でっか!
どこもかしこもピッカピカだ!!
いっちばん悪そう(笑)なヤツじゃーん!!
(興奮のあまり、写真全然撮ってません。ごめんね。)
排気量は117キュービックインチ。インチやめろ。ほんと。
馴染みある表記にするとなんと1,923ccだって!
相棒とレディを足しておんなじくらいですよ!すごい!
そして車重もすんごいことになっていて・・・
380kg
おも!!!
なんとこれも、相棒とレディを足しておんなじくらいじゃん!!

この威容、そして並ぶ数字を見たら、
とても扱えそうにない!
って思ってしまいそうだけど、
けっこうなお歳の方も乗ってるし!
まぁなんとかなるでしょへーきへーき!!
ということで、早速試乗。
今のハーレーはキーを刺さなくても、
持ってるだけでエンジンがかかる、いわゆるスマートキー。
今のバイクはみんなこれなの!?
キーを指す動作って、ちょっとかっこいいから、
これがなくなっていってしまうのは、少し寂しいね。
イグニッションオーン!
どぅららーん!!
と、けっこう消音の聞いた排気音。
あら、おとなしいのね。
そしてこのモデルは、このすごく大きなフェアリングの内側に、
超ハイテクな感じのするアレコレが満載。

そもそもスピード、タコメーターが液晶表示だ!
本物みたいな針の動き方。これが映像だとはちょっと不思議。
ってことは、ウソの表示もできるんだよな?
とか意地悪なことをちょっと考えたのは、秘密だ。
ブリッピングすると、(ハーレーとしては)えらく鋭い回転上昇!
エンジンは最新のもので、シリンダーヘッド周りだけ水冷とのこと。
だからなのか、全然エンジン本体のノイズというか、余分な音がしない。
「相棒」のエンジンしか知らないボクには、
とても同じメーカーのエンジンとは思えないスムーズネス。
これはいよいよ「相棒」とは何もかも違って楽しみですな!!
フェアリングの内側に話を戻すと、
スピードとタコメーターを表示する巨大な液晶モニターは、
燃料の残りとかアレとかコレとか、もうクルマのそれ。
その左右にはけっこうな大きさのスピーカー。
走りながらどれぐらい聞こえるもんなんだろうね?
この眺めはバイクではなく、本当にもうクルマ。
だってもうインパネだしダッシュボードにしか見えないもん。
ここを見ただけで、
「ちょっと特別なんだぜ!!」
ってなるよこれは。仕方ない。
「ゆっくり乗ってきていいですよー」
と、ご好意で言っていただいたので、
なるべく特徴を把握し、
自分に扱えるのか、やっぱりイヤになりそうなのか、
そういうのをしっかりチェックしよう!
と心に決め、いざ出発!!
「お店から出る最初の左折だけ気をつけてくだされば大丈夫です!」
というお店の人の言葉を反芻しながら、クラッチをつなぐ。
案の定、最初の左折で少しだけおっとっと、となる。
クラッチが繋がって、後輪に力が伝われば、
勝手に車体が起き上がるので、転ぶことはないけれど、
クラッチレバーをどこまでリリースすれば繋がるのかわからなくて、
はじめはやっぱり怖かった。超重いし。
けっこう手前までリリースしないと繋がらない。
うちの子達が、割とスグ繋がるので、
ここは気をつけないとなポイントだ。
それから前述のフォワードコントロール。
足をどーんと前に投げ出すような姿勢だから、
ブレーキペダルもシフトペダルも、
まったく馴染みのないところにあるし、
リアブレーキを引きずりながら停車しようとすると、
そのリアブレーキを踏んでいる右足の、
地面までの移動量が多くて、それもプレッシャー。
フロントブレーキだけで停車しようとして、
カックーンとブレーキ効いて転倒!は避けたいから、
市街地での低速走行はなるべくリアブレーキ使うのになぁ。
慣れるんだろうか?
そしてなにより大きな問題が。
エンジン音静か。マフラーも消音効いてる。
そこに響く・・・
ずぃっぷえっふえーーーんむ!!!
うおお!!
こいつ!スピーカー爆音じゃん!!
賢くなさそうなクルマと変わらんくらいのオーディオヴォリューム!!
ただでさえおっかなびっくり乗ってるのに、
なんでいちいち注目されるような大音量なのさ!!
やばいぞヤバンスだぞ。
音量どこで調節するんだ?
見ると、左右のグリップ周辺のスイッチは盛りだくさん。
ウィンカーはわかる。イグニッションもわかる。
あとはナニコレ!?なんだこれ!?!?
なにせ、左にも右にも十字キーがついてるもん!!
こんなん、S⚪︎itchじゃん!!
ニ○テンドーSwit⚪︎hじゃん!!
おおそうか!
だれかこのインフォテインメントシステム改造して、
ハーレーにニンテ○ドーSwi⚪︎ch搭載してみた!!
とかやったら面白いんじゃないだろうか?
とか、いろんな思いが渦巻く。
とにかく音量!!
どれだボタン!?
まったくわからない!!!
もうごめん。周りの人。
ボクはZIP FM撒き散らしながら走る、
ちょっと残念な試乗ライダーです。笑えよ。
と、無理やり冷静になることにした。
さてそして、肝心の車体についてだけど・・・
走り出せば、驚くことにむしろ軽快だと感じる!
フェアリングはでっかいし、
車体の後ろについてるパニアケースもヴォリュームあるから、
ついつい気後れしそうになるけど、
実際の車体はスリムだし、とにかく重心が低いから、
いきなり倒れそうになることはない。
そしてエンジンが粘り強くて、スナッチも全くないから、
一番感触を試したかった、
交差点で左折を最内で回る、というのが、
1速を使って、なんらギクシャクせず、
エンストも気にせずできるのがすごい。
これができるなら、
ワインディングでの左ヘアピンも、なんの問題もないということ。
極低速がギクシャクとエンストとの戦い(相棒はわりとそう)なら、
400kgは手強いなぁ、と思ってたけど、
そこがラクショーとわかったら、もうOK。
ツーリング先で、どこに駐車するかさえ気をつけておけば、
「相棒」で走れたところは大体大丈夫!ってことだもんね。
こうなると、もう試乗はリラックスたーいむ。
おおらかなライポジ!いいねぇ。
あとステップボード!これが最高。
ボクにとって、バイクの何が辛いって、
おんなじ姿勢でずーっと乗ってることと、
膝を曲げたまま乗り続けること。
ステップボードは足の位置をいろいろ変えられて、
全然辛くならない(であろう)ことがわかる。
そして動力性能。
少し前が空いたタイミングで、スロットルオープン!!
ぅお!!速い!!!
これは速い。
どう考えても400kgの身のこなしじゃない。
100kmぐらいまでなら、ひょっとして「相棒」より速いのでは?
これならおかしな(頭が)人でなければ、不足はないでしょう。
そしてよく曲がる。
もちろん物理法則には逆らえないわけだから、
高速ワインディングに持ち込んだりして、
スーパースポーツとタイヤの限界まで比較!!
とかすりゃアレなんだろうけど、
常識的な乗り方してたら、ほんとによく曲がる。
まったく予想していなかったニーグリップも、
思ったよりもずっときちんと、タンクホールドできる。
誰だ、ハーレーはニーグリップできないなんて言ったのは。
ブレーキも急に制動力が立ち上がらないだけで、よく効く。
重量のあるバイクだから、いきなりカクっとブレーキが効いて、
ばたりと立ちゴケ、とかになりづらくしてあるんじゃないかな?
スピードコントロールがとてもしやすくて、すてきんぐ。
ただ、このモデルのハンドルバーは上に上がりすぎかなぁ?
ハンドルバーは重心から離れれば離れるほど、
ハンドルバーを持っての車体の押し引きが大変になるからなぁ。
でもお店のひと曰く、
ハーレーには、エイプハンガーという名前のハンドルバーがあって、
そのハンドルバーが高いほど身分が高い、という制度があるとのこと。
なるほど・・・
世界は広いな。
あとこの巨大なフェアリング。
ヘルメット、つまり顔のあたりに猛烈に風があたる。
体には強い風はあたらないから、その辺りはちゃんと防風できてる。
でも顔にすごくあたる。なんなら「相棒」よりもあたる。
だからヘルメットによると思うけど、風切り音はきっと凄いだろうな。
そのほかは、もう全てさいこー。全てゴキゲン。
リラックスして周りが見えてくると、
目の前のコンソールパネルがすごい。
フェアリングの大きさがすごい。
そして、周りのクルマが、
チラチラこちらを気にしているのもわかる。

あぁ、成る程。
でかい四駆やでっかいセダンに乗りたい人の気持ちが、
ちょっとわかっちゃった。
これは、このバイクの魔力だと思うんだけど・・・
いろいろでかい。
姿勢も足を投げ出しておおらか。
シートは座り心地最高まるでソファ。
なんか、自分がすごくなったような、
偉くなったような、そんな錯覚に陥りそうになる。
これで片手にワイングラスと、
膝の上に毛足の長い猫様がいたら・・・
こんな短時間の試乗ですら、
一瞬そんな感覚に支配されそうになった。
周りの人たちが、
ボクを実際にはどう見ているのかは関係なく、
意識されている、ということに特別感がある。
なるほどなぁ。
これはちょっと勘違いする人も多いかもしれない。
貴重な体験だ。
乗りはじめの、
あんまり見ないでほしい余・・・
という気持ちから、
随分乗り慣れた今は・・・
どーよ?でかいでしょ?すごいでしょ?(ボクは別にすごくないけど)
と、見られることに抵抗がなくなりつつある・・・
ずいっぷえっふえーーんむ!!!
あ、やっぱり見ないで。
もー!!
ほんとヴォリュームどこよ!!
ラジオのスイッチぐらい、すぐわかれよ!!
あれこれさわりまくって、
試乗終盤には、見事ヴォリュームスイッチを発見し、
恥ずかしいのを最小限に抑えたのでした。(抑えれてない)
試乗を終えて
お店の方に貴重な体験のお礼を言い、
「またいつでも乗りに来てくださいね!」
という優しいお言葉を背に受けながら・・・
決意は固まっちゃいましたね。
いやぁ、ハーレー。
ほんとステキバイク。
少なくともボクには、たぶんサイコー。
でもオーディオはいらないかな(笑)。